缶詰に愛をこめて 小泉武夫先生講演会
2014年12月20日土曜日、ちこり村にて小泉武夫先生の講演会がありました。
演題は「缶詰に愛を込めて」
鯨の缶詰
昔、昭和32年~36年頃の日本は世界一くじらを食べた
たんぱく質の76%は鯨からとっていました。
(人間の体はたんぱく質からできていますから
大事な栄養素のほとんどを鯨からとっていたわけです)
鯨は戦後の日本人を助けたのです。
赤身は、一番多い、安くてかたいが味がある。
須の子は、赤身より3~5割高いが上品な肉。
鹿の子は、くじらの霜降り、貴重です。
小学生の頃は、お弁当はくじらの肉かサメの肉でした。
他にも、鯖の煮缶、サケ缶、イカの缶詰、カニ缶、アン肝、ホタテ缶、ウニ缶、ヒグマ缶、虫缶
なんていうのもあります。
地獄の缶詰と言えば・・・・シュールストレミング!その強烈な臭みは破壊的といわれ
『世界一臭い食べ物』として有名です。
先生が、ぜひ作って欲しいと思ってやまない缶詰は、「(魚)のアラの缶詰」なんだとか。。
詳しくは先生の著書“缶詰に愛をこめて”―俺が愛した缶詰たち―に書かれています。
ご興味のある方は、ちこり村にて販売中です。
著書でも書かれていますが、先生が缶詰のことが語りたくてたまらなくなったのは・・・
特急踊り子号のボックスシート(4人向かい合わせに座る)に座った時、先生はとても空腹でした。
すると、向かい側に座ったご老人が、おもむろにかばんの中から牛肉大和煮缶を取り出し、
それも大きいサイズを私の目の前で開けたんです。もう、たまったもんじゃござんせん。
一枚、一枚ぽっと持ち上げて、缶詰の牛を上手そうに食べるんです!
くやしくて、くやしくて・・・・
今回も小泉節炸裂の楽しい講演会でした。
次回は、2015年3月14日14時~を予定しています。
お楽しみに!