ちこちこ焼酎

これまで日本ではほとんど栽培されることのなかった「ちこり」。
ある初夏、中津川でちこりを作ろうという取り組みが始まりました。
試験農場を借り、種を一つ一つ畝(うね)に蒔いていきます。
芽が出ないのは当たり前、たまに芽を出す種があってもすぐに枯れてしまう、雨で流されたり腐ってしまったり…。
ちこりの栽培は苦労の連続でした。
それでも秋にはいくつかの畑でちこりの大きな葉を見ることができました。
葉の下には立派な根も張っています。
これまでの苦労が報われた瞬間でした。

しかしこの根…その形から私達は芋と呼んでいますがこれらはちこり収穫後、有効活用されることなくほとんどが捨てられてしまいます。
そこで私たちが試みたのがチコリ芋を用いての焼酎造りです。
鹿児島の焼酎蔵に試作をお願いして数週間…吉報が届きました。
「ちこりで焼酎ができましたよ!」

そして本格的なちこり焼酎造りが始まりました。
現蔵長の豊岡は鹿児島まで修行に赴き、焼酎専用の蔵を建て、製造免許の取得に奔走。
すべての準備に丸2年もの歳月を費やしました。
いや、野菜の生産者が焼酎を作るというのだから2年でよくここまでできた、というべきかもしれません。

私たちはただ焼酎を作るのではありません。
日本の畑を耕やし、食料自給率向上を目指す。
焼酎を創りながら日本の農業を元気にすることが私たちに課せられた役割と考えています。

高原のちこり畑

畑にちこりの種を蒔くのは6月。それから6ヶ月ほどでちこり芋の収穫時期を迎えます。質のいいちこり芋を育てるには初夏でも暑くなりすぎない、涼しい環境が求められます。私どもは地元に畑を開き、ちこりに最適な環境を整えました。広大な自然の中でのびのびと育つちこりが少し頼もしく思えます。

ちこちこの根っこ

私どもは「ちこり芋」と呼んでいるこの植物。実はこれ、ちこりの根なのです。その太くたくましい形状が芋を想像させることから「ちこり芋」の通り名が定着しました。良質な糖を含むちこりの根は、焼酎の原料にうってつけ。フルーティで芳醇な香りの「ちこちこ」のまさに根幹をなす存在なのです。

夢を語りて、焼酎を創る

岐阜・中津川蒸溜蔵
蔵長 豊岡 聖之

香りは…。味わいは…。口当たりは…。ちこちこをこんな風に表現してみたい。今、自分は焼酎造りを目一杯楽しんでいる所です。しかし「今、楽しい」だけではこれから先同じように焼酎を造り続けていくことは難しいとも感じています。だから自分は、夢を語れる造り手になりたい。ちこちこを造りを通してその原料となる、ちこり芋畑が潤い日本の農業が少しでも元気になればこんなに嬉しいことはありません。その上でちこちこを飲んでおいしいといってくれる人が少しでも増えてくれれば幸せです。ちこちこを通して少しでも世の中のお役に立ちたい。それが自分の焼酎造りに対する考え方の原点。「夢を語りて、焼酎を創る」。自分の頭の中にはこんな言葉が居座っています。


販売価格 3,240円(税込)

原材料名:ちこり芋、米、米麹
アルコール分:25度
内容量:720ml
使用麹:白麹
蒸留方法:減圧蒸留
仕込み:かめ壺仕込み

単式蒸留しょうちゅう

製造元/株式会社サラダコスモ
岐阜県中津川蒸留蔵

  • 美濃ちこり焼酎「ちこちこ」はちこり村直売所にて、見学をしながらお買い求め頂けます。
    見学は無料です。是非、一度見学にお越しください。
  • 商品に関してのご質問やお問い合わせ等は、
    サラダコスモ株式会社 岐阜中津川蒸留蔵 TEL 0573-66-5111  もしくは、
    ちこり村 (直通) TEL 0573-62-1545  にお問い合わせください。
  • 未成年者の飲酒は法律で禁止されています。未成年者への酒類の販売はお断り致します。
  • 2008年よりインターネットでの販売もスタートしました。通信販売をご希望の方は下記よりお願いします。
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